インドの食のデリバリーサービス3選。

インド生活

どこに住んでいようと人が生活するうえで食はだいじ。外食や買い出しの話もそのうちしたいですが、今回は食の調達について。

バンガロールに住んで5ヵ月になりました。2023年5月現在、インドでもフードデリバリーアプリが普及しており、すでにそれはもう便利に使わせていただいております。今回は、実際に利用してみた3つのデリバリーサービスを紹介。

とその前に、私の支払い環境について簡単に説明しますと、

■コロナ禍を経てインドに3年ぶりにきてみたら、インド国外(私の場合は日本)で作ったクレジットカードがほぼほぼ使えなくなっていた(※)。

■観光ビザでの入国のため、インド国内で銀行の口座が作れない。

■そのためインド国内用のクレジットカードやデビットカードが作れず、したがってpaytmなどの電子決済サービスの登録もできない。

■口座がなくてもクレカ作成や電子決済サービスを利用できる方法もあるのかもしれないけれど、知らない。

 

つまり現金支払いのみ!

という縛りがあります。

なので今回は、現金支払いが可能なアプリにしぼった紹介になります。

 

Zomato(ゾマト)

まっさきに登録したのは飲食宅配代行サービスの代表格Zomato(ゾマト)。日本のウーバーイーツのような位置づけといえばいいでしょうか。(というか、インドでは、ウーバーイーツはZomatoに買収されたようです)

その名は以前からインド人の知人に聞いて知っており、SNSでもインド在住の方の発言で目にしたことがあったのでなじみがあり、使ってみる気満々でした。で、さっそくアプリをダウンロード。

ところが現地の電話番号と必要事項を入力し、支払い方法の選択画面で手が止まりました。日本のクレジットカードを登録しようとしても軒並み弾かれるのです。では現金決済のみで、と探しても、現金決済の選択項目が見つからない。

この時までに店舗での利用やオンラインの登録でクレジットカードがはじかれるのを何度か経験していたために心が折れ、一旦は利用をあきらめたのですが、その後、Airbnbでできた友達から、支払い画面まで進めば「Cash on delivery(配達時に現金支払いの意)」の表示があらわれることを聞いて、無事注文することができました。

 

食べたいものをクリックし、お店とメニューを選んでいくのは、ウーバーイーツなどとそんな変わりません。ので英語表記でも感覚で選んでいけると思います。

配達時間は、距離や店によって違いますが、30~35分くらい(のところを私は選ぶことが多い)。

選択基準としては、できるだけレビューの点数が4.0以上の店から選ぶようにしてます。「最大XXルピーまで50%引き」みたいな値引きクーポンがあったり、配達料無料だったり、そういうキャンペーンがあれば優先したり。

 

 

最後、Cash on Deliveryが選択されていることを確認して、Place Orderをクリックすると、数秒で注文完了。まちがってクリックしてしまっても、数秒内なら取り消し可能。Cash on deliveryが表示されない店もあり、そういう時はいさぎよくあきらめます。

 

配達時の指示を選択することができます。私は「Avoid calling」。電話は受けない)を選択してます(それでも、道に迷った時など、たまにかかってきたり、チャットで連絡が来るときはありますが、待っていれば問題なく届きます。今のところは。

※注文がビリヤニからピザになっていますがスルーしてください。別日に別注文で写真を取り直しました。

 

チップを選択する欄があるので、オンライン決済が可能な方はここで選びます。私は現金支払いなので、手渡しする時に上乗せしてます。(←チップについては最後にも少し記載)

 

届くまでの時間がリアルタイムで表示されます。ドライバーの名前が表示され、リアルタイムでバイクが今どこにいるか、あと何分で届くかがわかるので、頃合いをみて表に出て待ちます。

到着したら名前を確認され、お金を渡し(現金支払いの場合)、商品を受け取って終了。

 

ちなみに、Zomatoによく似たSwiggyというアプリ(南インド限定?)もあります。第2AirbnbのホストはSwiggyの方をよく利用しているようでした。私も一度使ってみようとしたのですが、Cash on deliveryの表示が出てこなかったのであきらめました。

 

 

Blinkit (ブリンキット)

お次は食材のデリバリーサービス、Blinkit。いわゆるネットスーパー。これも最初のAirbnbメイトに教えてもらいました。私が一番便利に使っているのがこれ。自炊派の救世主。

このアプリも買いたい商品を選んでいき、最後の画面でCash on deliveryを選択して注文、というZomatoとだいたい同じ流れ。

 

野菜は、近くにホールセールの店があれば安く手には入るけど、欲しいものがいつもあるとは限らず、種類も少ない。野菜以外の食材や日用品も、最寄りのスーパーで一度に全部そろわないことが多い。お店のはしごはなかなかの手間。旅先での買い出しは楽しいし好きな方だけれど、日常となるとめんどくせ~となりがちなわけです。

ブリンキットは、普段使いの生鮮食料品や調味料や日用品が一通りそろいます。野菜は実店舗よりは割高だけど、インドは野菜がもともととても安いですし、よく使う玉ねぎ、じゃがいも、トマトなどをまとめて買えて、運んでもらえて、ブロッコリーやれんこんなど町中の店ではなかなか見つけられない野菜も普通にあって、レタスなどの葉物も新鮮。卵やヨーグルトやバターや豆乳など定番乳製品もいつでも買える。他にも、ペットボトルの水やトイレットペーパーなどの重かったりかさばるものを届けてもらえるのは本当に助かる。

それも10分で。そう、ブリンキットの長所はなんといっても時間。注文してからだいたい10分以内に届く。10分だよ?すごくない?あー今ちょっとスナック食べたい気分という時でも、思い立って頼んですぐ届く。便利すぎる。

まあでも配達料はかかるので、だいたいはまとめて頼みます。配送料は、一定以上の金額を頼めば無料になります。私は1回分だいたい500~700ルピー分頼んでいます。

以上、まわしものかというほどべた褒めしてしまいましたが。気づいた点としては、日が遅くなると生鮮食料品の売り切れが増えていくので、午前中に頼んだ方がよさそう。地域にもよるかもしれないけど。

だいたいblinkitロゴの入った紙袋に入れられて届きます。

 

Fresh to home (フレッシュトゥホーム)

3つめはノンベジ食材[食肉、鮮魚]のデリバリーサービス、Fresh to home

ブリンキットは食材はひととおり揃うと書きましたが、基本ベジの国インド、肉や魚といったノンベジ食材は弱いです。一応あるけど、心許ない。

このアプリは二番目のAirbnbホストに教えてもらって利用するようになりました。といっても、まだ2回ですが。二番目のAirbnbで1回、今のところで1回。いずれも鶏肉。

鶏肉は種類豊富。その他、マトンは手に入りやすそうです。

せっかく魚介類が比較的手に入りやすい南にいるのだから、チャレンジしてみたいんですけどね。なかなかハードル高し。

カットした胸肉、一応Antibiotic-residue-free(抗生物質残留物なし)と書いてあるものを選択。

 

配達時間は、一番短くて90分。その日の夕食に間に合うこともありますが、翌日以降しか選択肢がないこともあります。その日の夕食に間に合わせたければ、これも午前中に頼んだ方がいいのかも。指定した時間枠のいつ届くかわからないので出かけられないのがネック。

それでも、比較的安心感のあるお肉が入手できるのは助かります。

私は、ベジタリアンではないですが、肉性タンパク質がなきゃないで平気な食生活を送ってきており、なのでベジの国インドでも問題なし!‥‥‥といいたいところですが、しばらく食べてないと、私は!今!から揚げが!猛烈に!食べたい!となることもあるわけです。そんな欲求をかなえてくれる強い味方がこの宅配サービス。Zomatoで出来上がりを頼むという手もありますが、Zomatoは辛いものに当たる確率が高いのでね…。

そう、わたくしインド住みたがりのくせに辛い物がだめという致命的特性をもっており、スパイスの国でもあるインド、辛くないものを探すのはなかな大変。毎回ロシアンルーレットです。それも当たる確率の高い。となると、食べたいものは自分で作るしかねえ、となるわけです。親子丼とかしょうゆ味のからあげとか、和食的な味付けがいいよう~~、という時はとくに。昨今、日本食レストランはそれなりに増えてきてるようですが、やつらやっぱり辛くしおる。それも自炊をせざるを得ない要因のひとつでもあります。

ちなみに、ノンベジ製品は街中でも調達は可能です。鶏肉ならスーパーで冷凍のものが売ってあるし、精肉や魚の看板は町のいたるところで見かけます。ただ初心者には難易度が高い。量的にも、衛生的にも。オーガニックスーパーに行けば衛生面はクリアですが、遠いし、お値段が。その点、このアプリで届くお肉は、安価なうえに、きれいに密封包装されたものが冷蔵状態で届くのでひとまずは安心。

ちなみのちなみに、缶詰やソーセージなどの肉・魚の加工品もハイパーマーケットやオーガニックストアで入手できます。でもあらびきソーセージなんかはインドで探すの至難のわざな印象。どっちみち、高いし遠いし、そこまでして買わなくても私はいいかな。

最後はアプリ関係ない調達法の話になってしまいましたが、以上が現時点で便利に使っている食アプリ3選でした。

 

(おまけ)チップについて

どのアプリも、支払い画面でチップを選ぶ欄があり、オンライン決済なら、事前に金額を選択して上乗せして払うこともできるようになっています。私は現金支払いオンリーなので、端数+10ルピー、金額や状況によって20ルピーくらいを上乗せして直接渡してます。

強制ではないですし、インドはチップ文化ではないので必ず渡す必要はありません。が、実際には気持ちだけでも上乗せした方が、なにかとスムーズにいくことも多いような気がしてます。物理的にも精神的にも。これはアプリに限らず。

だし、実際問題、ドライバーに10ルピー未満の手持ちがないことも多いようだし、宅配で現金支払いでおつりきっちり返してもらうのは無理ゲーな気がする。1ルピーでもきっちりにしたい場合は自分で小銭まで用意する、そうでない場合は切り上げるつもりでいた方がよさそう。

 

 

(※)ATMでのキャッシングは別。お金の引き出しについては別記事で書く予定。