とある映画のロケ地inプラハ。

ロケ地-欧州

 

さてさて、プラハでもうひとつロケ地の話。

行ってないロケ地の話です。

正確には行ったあとで観た映画の話です。なのであとだしじゃんけん的な。

 

ただ、むずかしいな・・・。

地名を出すこと自体がネタばれにつながる映画なので。

ネタばれ宣言している当ブログとはいえ、な。

しかし書きたい。どうしても書きたい。

だってあの場所はすごく印象的だったもの。あの内装とあれに囲まれている彼の表情がすべて、というか、そこに持っていかれた部分はあるもの。

なのでネタばれに敏感な方、むちゃぶりはじゅうじゅう承知ですが、タイトル書く前のここでどうか撤収願います。

 

・・・うーん、でもな。

トレイラーにも出てくるしな。

ネタばれと書かなきゃわかんなかったという話もあるし。

そもそもそこは「ばれネタ」じゃないんじゃ?という説もあるし。

もっとまえにどかんというのはあるわけだし。

 

ちなみに、かっこいい俳優さんが主役とかじゃないです。

おじ(い)ちゃんです。だってそういう映画なんです。

 

ハリウッド方面ではないです。

音楽も監督もイタリア方面です。

エンニオってたりジュゼッペってたりします。

もうほとんど言ってるようなもんじゃないか。

 

とかいうじらしはいいから。

マリックさんじゃないんだから。   マリックさん?

 

 

行きます。

この映画なんですけども。

 

 

プラハの観光の中心といえば旧市街。

旅で訪れる際はまず旧市街広場に向かうことになると思います。

そして、そこを象徴する建物が天文時計。


天文時計はからくり時計になっていて、一時間に一度、がいこつの鳴らす鐘の音とともに十二人の使徒が時計上の窓に姿をあらわします。それを見るために毎時間、観光客が時計塔の下に集まります。

時計塔はもちろん登ることもできて上から旧市街を眺めることもできるし



ここでのウエディングは定番なのか、順番待ちのカップルさんがつねに待機している様子。

 

(ここから内容におもいきし触れてます)

彼女を待つためにプラハに訪れた彼の部屋は、この天文時計が窓から正面に見える部屋。

あのにぎわいでは、実際には、彼の性質的にも、彼女を待つ心情的にも、うるさくてかなわんのではと思うのだけど。

まあそういう実際の話はやぼというものです。映画ですからね。

この映画を観終わったあとに思ったのは、なんて効果的なプラハの使い方だよ、、でした。

ぽつ、ぽつ、と、会話の中では登場させておいて、最後にあんな形で出てくるなんてやられた。

そしてあのカフェですよ。

ナイト&デイ。

あの店、

行きたかった。

行きたかった・・・。

行きたかったよぅ・・・・・・。

 

しかしもうないそうです。旅行の時点(2014年)には閉店していたそう。

それ知って、ちょっとほっとしました。

 

前回の記事で、行ったことのある場所を映画の中で見出した時にたいていは「ここ行った♪」で満足して再訪問する気持ちにならない、みたいなことを書いたんですけど、『落下の王国』ほど極端なケースではなくても、行ってしまったあとで地団太ふむケースも起こることではあり、映画を見続ける時点で、ロケ地を巡り続ける時点で、ある種いたちごっこ?になるところはあります。

鑑定士の絵画収集趣味は究極のぜいたくだと思うけれど、「趣味」ですと言っちゃうには海外ロケ地めぐりもしがないフリーランスの身としてはぜいたくな趣味ではあり。

よかったよ、閉店していてくれて。

あの内装のお店がもうないのは残念ですが、じゃなかったらまたもんもんするとこでしたから。

あの最後についてもう少し。

あのどちらともとれる終わり方の余韻。ミステリー要素では大きなどかんを用意して、観る者をある程度満足させておいて、最後はゆだねる感じ。

あのどかんに関しては、途中から、あ、やだな、、という予感はあったものの、あっても、人使いとか小物使いとか十分がつんだったし、そのあとにあの最後だなんて・・・にくいぜジュゼッペ。←したしげ

 

ジェフリー・ラッシュという俳優さんは、とくに好きというわけではないのですが、おばちゃんみたいな顔のおじちゃんだな、などとしっけいな印象を持っていたりもするのですが、それでも最後のあの表情。

そしてひとこと。

あの構図とともにわしづかみ。

せつない映画でした。

 

 

Night and Day

Address: U milosrdnych 17, Prague
Country: Czech Republic
GPS: 50.091897, 14.422239

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PS. 甘い顔のおにいちゃん的役どころが多い
ジム・スタージェスですが、この映画の彼はよかったなー。