長旅中のウォークマンが出てきた。

 

最近めずらしく整理欲が出ていて、なんでも仮避難四次元ボックスを整理していたら、12年前の世界旅中に使っていた傷だらけのウォークマンが出てきた。

なんでも仮避難四次元ボックスには、「仮」のくせに、「仮」扱いになって10年選手がごろごろ入っている。でも、たまに整理欲が芽生えてボックスをひっくり返しても、たいていは数個捨ててほとんどは元に戻すというパターン。断捨離の神様もあきれている。

がしかし、今回は結構な数の10年選手たちとさよならした。そして、このウォークマンも、年代物のガラケーとともに、よし!捨てよう!と、ひとまず外に出し、ひとまず棚の上に置いた。それから数日たち、他の選手たちが所定の曜日に回収されていったあとも、まだそこにあった。

「まあ、ちょっと電源が入るか、確認してからにしようかな」。充電するとたちまち充電完了となり、さてそこからは、お約束のように懐メロタイムが始まった。というわけで、あまりに(自分が)懐かしいので、当時どんな曲を聴いていたのか、シャッフルガチャ形式で10曲さらすことにする。語学学習CDやクラシックや映画サントラなども入ってるけど、それは飛ばして、歌が入っているものだけにしぼり。

ぎゃー、はずかしー、どきどきするー。映画や本はそうでもないのに、自分が聞いていた音楽をさらすって、何かことさらに裸にされたような気になるんですけど、私だけですかね。って頼まれもしないのに、自分で脱ごうとしているんだけど。

ちなみに私、音楽はまったくもってくわしくはないです。長く好きで聞いているものあるし、偏っているところもあるかもしれないけど、その時々でラジオやテレビや街中で流れていて耳なじみがよかったものを普通に取り入れたりもしてます。といった選曲です。

前口上はいいから。いきます。シャッフルスタート。

♪♪♫♪♫♪♫♪♫♪♪

1.マイ・ケミカル・ロマンス『Helena』

1曲目これか(照)。マイケミカルロマンスは私の万年中二魂が好きだと言ってるバンドです。『Welcome To The Black Parade』から入りました。アルバム出るごとに買うほどには好きでしたが2014年に解散。2019年に再結成したようですが再結成ツアーはコロナで延期中みたい。

 

2. Tommy february6『Can’t take my eyes off of you』

出たトミーフェブラリー笑。なんで「出た」なのかわからんけど。この人、バンドの時は関心なかったんですが、ソロになってからのはっちゃけ娘ぶりがきらいじゃなくてですね。この曲はいろんな人にカバーされてますね。椎名林檎バージョンも好きです。

3. トラヴィス『Flowers in the window』

トラヴィス、確か『Walking In The Sun』をCMで耳にしたのが最初だったと思う。でもアルバム全部好きなわけじゃなく(こら)、気に入った2曲だけ入れてた。

 

4. カーラ・ブルーニ『Chanson Triste』

マイケミのような曲も好きな一方で、フレンチポップスなども追っていたりしまして。ポップスといっていいのかな。とにかくフランス方面。カーラ・ブルーニ、いつまでもお美しい。この映画にも出ていましたね。

 

5. ケレン・アン『Right now Right here』

Keren Ann - Right Here Right Now
Retrouvez "Not Going Anywhere" sur toutes les plateformes de streaming :Deezer : Spotify : Apple Music : http:/...

フランス方面がたてつづけに。ケレン・アンの曲は以前も記事にしたNot going anywhereが死ぬほど好きです。フランス勢の曲は、ベタですが、やはり旅中フランス滞在時に好んで聞いたりしていたせいか、当時の南フランスの湿度や気温を思い出すなどしました。

迎え入れるひとびと。
Not Going Anywhere。 ケレン・アンの曲でずっと好きな曲。 潮は満ちては引いていくけれど、...

 

6.  小田和正『さよならは 言わない』

元夫と最後にみたドラマの主題歌。

 

7. シング・ライク・トーキング『La La La』

シング・ライク・トーキング。すごく好きだったんですよね。今も好きですけど。佐藤竹善さんの声、本当にいい。SLTの曲を聴いているとなぜかサバンナとかサファリとか、アフリカの大地が思い浮かぶ。この曲は特にそう。アフリカに行きたくなる。ハクナマタタ。しんぱーいないさー。←意味はない。言いたかっただけ。

 

8. ミスター・チルドレン『君がいた夏』

わ、わたくし実は初期のころからの隠れミスチルファンで・・・。その昔、『同窓会』というドラマがあってですね、その主題歌で『CROSS ROAD』が使われていてですね、死ぬほどヘビロテしててですね、それ以来・・・とかって一度もコンサート行ったことないんですけどね・・・。私コンサートやライブってそもそもほぼ行ったことないんですけどね・・・。曲だけ聞いている人です。基本的に。

 

9. XTC『Greenman』

私の現時点での生涯ヘビロテトップ3に入る『Easter Theatre』の入っているアルバム『アップルヴィーナス』から。このアルバムを聴いていると、というかXTCの曲を聴いていると、イギリスのめずらしく晴れた午後の陽気、という空気感がある。でもこのグリーンマンだけアフリカっぽい。歌詞はともかく、楽曲の感じが。ブッシュマンを思い出す。←マンがかぶってるだけでは。

Books are burning:焚書にまつわる音楽とか映画とか本とか。
三度目の緊急事態宣言。 4都府県、広範囲な業種で休業要請が出るようですね。1000平方メートルを超える店舗という線引き...

 

10. 木村カエラ『happiness!!!』

昔、テレビ神奈川(tvk)でですね、ジゴロウというサイコロ姿のパペットとカエラちゃんが屋根の上でトークを繰り広げるsakusakuという伝説の番組があってですね、サイコロ時代のジゴロウ、すごく好きだったんだよ・・・じゃなくて。あの番組がカエラちゃんを育てたのだよ。と当時の神奈川県民が申しております。今も神奈川県民だけど。

♪♪♫♪♫♪♫♪♫♪♪

以上10曲。他にもっとあったじゃん、あれとかこれとかさあ、と思わないでもないですが、シャッフルなので仕方ない。思った通り、時代を感じるラインナップ。同時に、12年ってあっというまだな、とも感じる。入っていた曲で、いまだに普通に聞いている曲たくさんありますから。

それにしても、ウォークマンって音質いい。久しぶりに聴いて、あらためて思った。旅以降はipodに移行し、その後は音楽もiphoneですますようになってしばらくたつ。音質追求のためにお金を使ってきていないので耳が肥えていない、という前提もあるのだけど、それなりのイヤフォン、それなりの音質で聞いてきて、時々、ラオスの島で、夜明けのアレキサンドリアで、南米の窓の外で地平線がみえるほど広大な土地をひた走るバスの中で、耳に入れてきたあれは旅の作用だったのかなあ、と思っていたけど、ちがった。やっぱりいい。12年前のmp3だし、正確には、きっとすごくいいわけじゃない、けれどこの音質が自分の体にぴたりとなじんでしまっていたのだと、自宅のソファで次々と流しながら気づいた。

またいつか、ウォークマンに戻そうかな。管理がめんどくさくなければなあ。

 

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